あったかい手
お客様の中には、
ひとに軽々しく言えない持病がある人もいます。
お腹がいつも痛かったり、
冷えてだるかったり、
神経痛があったり。
誰かに言ったとして、何も解決にならないから、
そして、言われた誰かも、困ってしまうから、
どんなに痛くても、つらくても、
我慢して、
なにも言わないという人がいます。
だいたいね、バレるんで安心してください。
背中や腰を、施術している最中に、
私のお腹が痛くなってくるんです。
仰向けになって、お腹を触ったら、すぐわかります。
どこが痛いのか。
どんなふうに痛いのか。
持病のことを話してなくても、
お腹が痛いことが私にわかってしまって、
お客様自身がいちばん驚くというwww
わかるなんてことはどうでもいいんです。
結局、痛いのはお客様であって、
私にはちゃんと同じ痛みを感じられてるわけではないんです。
痛いって言わなきゃ、他の人にはわからないですよ。
我慢して、辛いのに耐えてきた…
すごいことだと思います。
過敏性腸症候群、想像を絶する痛さやと思いますよ。
内臓切除した後の後遺症や、
生理痛の重いやつ。
男やったら悶絶じゃないでしょうか？
そりゃあ、誰かに「痛いんです！」って言ったとして、
その誰かが、どうしていいかわからない人だったら、
困りますわな。
ものすごく、しっかりもので、
頼りになるような、
がんばりやさんは、
ほんとうに…痛みに強い。
だから、他の人を困らせたくないって思ってる。
弱音を吐くことができないで、
頼ることもできないで、
痛みをため込んでる…
そんな気がします。
他の人にはどうしようもできないって思わないで、
ちょっと頼ってもいいなって思う人に、
頼ったっていいじゃない？
「ちょっとお腹が痛くってさ…
背中に手、当ててくれへん？」
って、言ってみてください。
ふつう、あなたが頼りたいと思える人なら、
手を当てて、さすってくれます。
この手。
この『あったかい手』以外に、
人間が求めてるものはないんじゃないかなと思うんですよね。
わたしは、施術に道具は使わないのですが、
手を当てるということに、
すごく意義があると思っているからなんですよね。
お互いに、伝わるから。
あなたのことが伝わってくるのと同じくらい、
私の手から私のことがあなたに伝わるはずです。
よくなってるなぁ〜
いいなぁ〜
あかんとこは教えてこいよ〜
って思って、
愛情込めて施術してたら、
なんかわかるようになりましたwww
お互いが心を開いていると、
こうなるみたいです。
研究のしがいがあります。
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