肩こりと酸素の話
しつこいほど、肩こりと関連する情報を並べていきます!
肩こりを制すものは健康を制す!
今日もいってみましょう!
肩こりと酸素の関係
肩こりの原因は、これもしつこいようですが、いっぱいあります。
ひとそれぞれ、千差万別の原因があっての肩こりです。
ですが、筋肉を流れる血と、それに乗って運ばれてくる、または流されていくものとの関係は切っても切れません。
ですので、血流にのってやってくる酸素の話は、差し置くわけにはいきません。
そもそも、なぜ酸素なのか
筋肉が働いたときに、血流が悪くなっていると、筋肉内でのエネルギー代謝に不完全燃焼がおこって乳酸がたまるといわれています。
つまり、そもそも筋肉に酸素がいきわたっていないから、疲れ物質の乳酸ができてしまうのです。
てことはですよ。
血中酸素の濃度がよくなったら、筋肉が疲れにくくなるってことなんじゃないですか?
血液中の酸素濃度とは
病院に行って、血中酸素濃度を測ったこと、ありますか?
私は看護師なので、しょっちゅう測っていました。
あの、ちっちゃいプローブを指に挟むと小さい電子パネルに数字が出るあれです。
あれね。大体の人が、99パーセントが出るんですよ。
肺を切除したとか、呼吸能力が落ちてるとか、意識がないとか、
…結構状態が悪くないと、90パーセントを切るとかありえないんです。
わかりますか?
ふつうにしてたら、酸素は飽和状態なんです。これ以上は入らないよ、ということなんです。
酸素濃度ではない指標
というわけで、呼吸で大事なのは、実は酸素ではありません。
まずはチェックしてみましょう。
「呼吸数」を測ります。
またあったりまえのことを…とか、言わないでくださいね。
1分間、自然呼吸で自分の呼吸数を測ってみてください。
キッチンタイマーを1分設定して、リラックスして呼吸しているところを測ります。
15秒で測ったものを、4倍してもいいですよ。
私は調子がいいと6回/分になるんですが、成人で大体12~18回/分になります。
こんな呼吸してたらヤバイ
呼吸数は少ない方がいいです。
ヨガ行者のなかには、1回/分を一時間以上…ていうか常にやっている人がいて、ものすごい長寿なんです。
20回を超える呼吸数の方は、注意が必要ですよ。
呼吸が浅くて、ちゃんと血液から酸素と二酸化炭素の交換ができていない可能性ありますから。
それってつまり、体の細胞も呼吸できてない可能性があるってことですからね。
寝ている間の無呼吸もおこりやすいです。
この後説明する、脳内サーモスタットが機能するようにトレーニングを積んでいきましょう!
呼吸とは吸って吐く「動作」だけではない。
呼吸数は、何かというと、体内の二酸化炭素耐性を表しています。
脳内での呼吸をコントロールしている場所では、脳内に入ってくる二酸化炭素の濃度と、肉体の二酸化炭素耐性によって、呼吸数を調節しています。
呼吸サーモスタットは二酸化炭素がトリガーなんです。
酸素ではないんですよ。
二酸化炭素が大事なんです。
今では、二酸化炭素濃度を測定する機器も販売されています。注目されていますね!
呼吸は、二酸化炭素を捨てるために行っています。
なので、呼吸数が多いということは、二酸化炭素を捨てまくっていて、二酸化炭素がたくさんある状態に耐えられないということになります。
また、肺で空気を出し入れする動作を「呼吸」と呼んでいますが、
それとは別に、細胞での「呼吸」があります。
細胞では、血液中に溶けている酸素と二酸化炭素の交換を行っています。
酸素が来ても、交換する二酸化炭素の量が少ないと、ちゃんと交換できないんです。
細胞が呼吸できなければ、乳酸を生み、炎症を起こし、固くなりけがの原因になっていきます。
なぜ呼吸数が少ないと健康にいいのか?
なぜ、呼吸数が少ない方が健康にいいのか。
これは結構複雑な機序がありますが、、、。
簡単に言うと、二酸化炭素に弱い体だと、
二酸化炭素がでる活動(筋肉を使う運動)をしたときに、呼吸数がすぐ上がってしまう。
すぐ息切れするんです。
さらに、呼吸数が増えても、血流が多くなかったら体の細胞に行き渡らないですから、心拍数も跳ね上がります。
頭がぼ~っとしたり、貧血のようなめまいを起こすことがあります。
呼吸性アルカローシスといって、体がアルカリ性になってしまうので、体調不良に感じます。
そんなこんなで、疲れやすい体だといえるでしょう。
走っているときを想像するとわかると思いますが、
息切れしやすい人と、息切れしにくい人と、どちらが長く安定して走れると思いますか?
ワークアウトが終わった後に涼しい顔してドリンク飲んでる姿を見ると、こっちはハアハアしてんのに…ってちょっとムカつきますよね?
逆に、
二酸化炭素耐性が上がってくると、呼吸数・心拍数が少ない状態で高負荷の運動ができるようになります。
細胞での呼吸がきちんとできるようになるからです。
アスリートが高地トレーニングをするのはこのためです。空気が薄い状態だと、二酸化炭素耐性は自動的に上がっていきます。
また、二酸化炭素が多い状態に慣れてくると、赤血球が増えます。(赤血球の材料は必要です)
細胞呼吸の効率があがるので、赤血球の数を増やして対応することになるからです。
そうすると、ますます細胞呼吸はスムーズになっていきます。
乳酸はできにくくなり、持久力は上がり、けがや炎症のリスクも抑えることができます。
体が若々しく、ギュッと肉体の濃度があがってくるんですよ。
あなたも呼吸を制する!エクササイズ
呼吸を制して若返りたいと思っていただけましたでしょうか。
結構簡単なので、ぜひやってみてください。
鼻呼吸するだけです。
え?
鼻呼吸だけですってば。
信じられない?
寝ている間、口開けて寝てますよね?
呼吸浅い人は、もれなく睡眠中口開けて寝てます。
朝の口臭が、とか口が乾いてるとか虫歯ができやすいとか、それ、口開けて寝てる証拠ですよ。
寝るときに、口にテープを貼って寝てください。真ん中に、縦に貼ります。
多分、3日くらいは朝起きたときテープがなくなっているんで、残念に思うと思いますけど(笑)
それでもめげずに貼って寝てください。
そうすると、1週間くらいしたところから、効果を感じ始めると思います。
寝覚めが全く変わりますよ。
日中も普段から、口ぽかんと開けていませんか。
閉じてください。それだけで大丈夫ですから。
中級編はこちら。
中級は、呼吸のうちの吐く方を、2倍に延ばします。
吐いている間は、二酸化炭素濃度がじわじわと上がってくるので、それを使って耐性を上げていきます。
呼吸の長さを、意識して長くしていきます。
目標は呼吸数を1分に6回まで減らします。
次の目標は1分に4回。
回数を減らしていくのもいいですが、長さを長くできるようになることも重要です。3分続ける、5分続ける、10分続ける。
また、呼吸が乱れないようにすることも重要です。
長く吐いた後の、吸う動作が、これまたむずかしいのです。
プルプルしたり、グオって吸ってしまったり・・・細く長く吸うのにも、チャレンジしてみてください。
上級編はこちら。
上級編は、言わずと知れた、高地トレーニングエクササイズです。
鼻をつまんで息を止めて、30秒我慢できない人はやらないでください。
呼吸数を少なくしながら、走ったり歩いたりをします。必ず鼻呼吸してください。
もう少し負荷をかけるなら、呼吸を止めて運動します。歩くことから始めてください。
1息を止めて歩いて、中くらいの息苦しさになったらゆっくり息をする
2息を止めて歩いて、中くらいの息苦しさになったらゆっくり息をする
3息を止めて歩いて、苦しいくらい息を止めて、ゆっくり息をする
歩きは止めないで、1から3を繰り返していきます、
呼吸コントロールしながらのインターバルトレーニングもいいですよ。
ダッシュとジョギングを繰り返すやつです。
いずれにしても、はじめはとても体が疲れるので、ごく短時間から始めてください。
無理しなくても、必ず二酸化炭素耐性は上がっていきますから、細く長く続ける、これだけです。
誰も歩いている人の呼吸など気にしていませんので、堂々とやってください。
肩こりと呼吸 まとめ
肩こりは、筋肉の血流と、酸素活用がうまくできていれば、乳酸がたまらずこらないはずだというところから、このような話へ展開していったわけですが、
二酸化炭素をコントロールすることが、血液と筋肉のパフォーマンスを上げるということがわかっていただけましたか?
正直なところ、呼吸は勝手にできているものだから、意識したことなかったと思うのです。
昨日施術させていただいた方も、施術中ずっとふーふー言っていて、数えたら24回/分でした。
筋肉ガッチガチ。肩こり腰痛、頭痛もあって、毎日しんどい様子でしたが、そりゃそうでしょうよ。
とにかく吐く息を長くして、寝るとき口閉じてください。
それだけで、あなたの寿命は延びるはずですよ!
では今日も、お大事に。
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